zucky-t’s diary

60歳からの「ダイヤモンドリタイアメント」―極上の老後生活を求めて―

Crazy Rich Asians

シンガポールへ向かう飛行機の中です。

まだ明けやらぬ朝5時半に空港に向かい、今シンガポール航空の機内です。
マニラからシンガポールまでは、飛行機で3時間45分。
時間的には、CTS(新千歳)-OKA(那覇)よりも近いことになります。早めに買えば料金も、往復$300くらい。マニラからだとシンガポールに限らず、香港もクアラルンプールもバンコクも、日本からに比べてグッと身近になります。

機内映画で、ちょっと前に話題になった「Crazy Rich Asians」を観ました。
シンガポールを舞台に、大金持ちのばかばかしい金の使い方を茶化しながら、最後はほろっとさせる恋愛映画です。
ヤン家というシンガポール華僑旧家の御曹司と、ニューヨーク大学で教鞭をとる中国系アメリカ人女性が、すったもんだの末に婚約するという物語ですが、人間の本質の一つを見事に表現しているように思いました。
ヤン家はシンガポールの誕生から現在まで、おそらくその発展に多大な貢献をし、莫大な富と権力を手に入れた一族です。ところが映画の前半で描かれているリッチマンぶりは、ちっとも羨ましくならないのです。むしろその放漫さに、遠くない将来の一族滅亡さえ意識させられました。

ヤン家にはもちろん、一族をそこまで発展させ、それを持続させてきたノウハウもシステムも、当然あるのだと思います。ちょっとした場面ですが、家族が集まって餃子を手作りするシーンに、それが象徴されているとも言えます。そんな身近なものも疎かにせず、継承することが大切なのだと言われているようでした。

しかしそれだけ盤石に見える組織でも、コピーが繰り返されると劣化するように、あるいは伝言ゲームのように、代を重ねるごとにうまく伝わらないものが増えていくのでしょう。であるからこそ、時代に合わせた変化が必要だし、新しい血を入れることが不可欠であるとの主張が、込められているように感じました。

なかなか奥が深い…。

 

それにしても映画って、圧倒的な説得力ですね。

洗脳されないように気をつけなきゃ!

…ちょっと唐突でしたか?

 

では、おやすみなさい。